フクロウお迎え時の注意点

SOL本用

今回の記事は、フクロウをお迎えして家に連れて帰り、一緒に生活をする過程についてまとめています。
今まで4羽をお迎えした時のことを振り返り、今後お迎えするとしたらこう対応していくぞという思いを込めてまとめてみました。
これらは絶対の方法ではありません。
フクロウの個性に応じて対応を変える必要があるからです。
参考程度に読んでいただけたらと思います。

フクロウショップで一緒に生活するフクロウと対面!

「さぁ、連れて帰ろう!」

新しい場所!ドキドキ!!!

連れて帰る前にショップで爪と嘴のメンテナンスやアンクレット交換を行ってもらう

以前、ブログでは書いていなかった内容ですが、今回つくもをお迎えした時に痛感したので1番に書きます。
基本的にお家に連れて帰ってからは、フクロウは新しい場所に慣れるためにストレスを与えない方が良いと思います。
なので、今まで過ごしてきたお店でアンクレット交換やメンテナンスを済ませてからお家に連れて帰った方が賢明です。
生体を渡すお店側としても、フクロウの状態を全て確認して、綺麗にしてから渡すことが基本だとは思いますが、行ってない可能性もあるので、確認してください。

フクロウをキャリーバッグにいれて、真っ直ぐ最短ルートで帰路に着く

・キャリーバッグ

キャリーバッグのポイントとして、通気性はもちろん大事ですが、周りから見えにくいことも大切です。
特に、「お迎え」の時は知らない人との移動にフクロウはとても緊張しています。
移動時は周りからの刺激がストレスになります。
暗く、少しでも落ちけるようなキャリーバッグが理想的です。
可能であればキャリーバッグのどこかにリーシュを結び、万が一キャリーバッグが開いても飛んで出て行ってしまわない対策をすることも大切です。
季節によってはカイロや保冷剤を使用して、温度を気にするようにしましょう。

・帰路

公共交通機関、自家用車、歩きなど、人それぞれあるでしょうが、寄り道などせず真っ直ぐ帰ってあげた方がフクロウにとってもストレスが最小限になると思います。
私は最寄駅からタクシーを使って早めに家に帰りました。

家に到着後、むりやりキャリーバッグから出そうとしない

個体差もあるとは思いますが、キャリーバッグの隅のほうでジッとし、手を近づけても避けようとする場合、無理に出さない方が良いでしょう。
場合によっては、キャリーバッグの中で数時間過ごしてもらいましょう。
3羽目にお迎えしたフクロウ、ふぐの時はすぐにだしませんでした。
逆に初めてお迎えしたフクロウのあもは、早く出たかったのかキャリーバッグをゲシゲシ蹴っていたので、家に着いたらすぐバッグから出して繋留しました。

5年も暮らしてた場所から初めての移動だったから、そりゃびっくりしたよ。

部屋の隅などの落ち着ける場所に止まり木、近くに隠れられる箱などを用意する

飼育方法は色々あるけど、我が家は繋留飼育なので、繋留する場所を慎重に考えました。
最初の頃は壁際、部屋の隅の落ち着ける場所が安心できると思い、床置きで、壁寄りの場所に繋留しました。
隠れられるように箱も置いてはみたけど、全然中に入らず、止まり木のようになったので数日で撤収しました。
コキンメフクロウなど神経質な種類のフクロウが箱に入って隠れることはよくあるそうです。
また種によっては床置きをストレスに感じるものもいます。
オナガフクロウは高めの位置の方が良いようです。
見下せる形でフクロウに優越感を与えた方が良いみたいです。
各種の特徴は、飼育経験者に聞くべきでしょう。
家の構造や家具の配置などからアドバイスをしてくれるフクロウショップもあるので、そういう場所を利用すると心強いことでしょう。

個性をしっかり見極めて対応してね。

そっと刺激を与えず見守る(生活音にも気をつける) 

お迎え初日は、嬉しすぎてツイツイ撫でてしまいたくなりますが、触られてもフクロウは全く嬉しくないし、むしろ怖がっています。
中には撫でられたい個体もいるかも知れないですが、稀です。
初日から数日間は水や食事を与えてそっと見守るだけの方が良いでしょう。
また、TVの音、ドアを開ける音などの生活音に気をつけましょう。
フクロウは耳が良いので刺激させないように配慮してあげましょう。

ご飯を無理に食べさせようとしない 

今までお迎えした3羽のフクロウは皆、お迎え後数日間は食事量が少なかったです。
(アフリカワシミミズクのつくもは例外でした。)
ピンセットであげることにこだわらず、最初のうちは置き餌にしてあげた方が食べてくれる個体もいます。
あもの場合、置き餌の方がよかったです(1口はピンセットから食べてくれても、それ以降進まなかった)。
置き餌にした時、人間が見てると食べない個体もいるので、見えない場所に移動してあげて待つなど配慮してあげるのも良いでしょう。
置き餌にすると肉が傷むリスクも高いため、放置する時間をちゃんと決めて、余ってもったいなくても、ある程度時間が経過したら捨てるようにした方がいいです。
フクロウもお腹が空いたらご飯を食べるようになるので、2、3日程度少食でもそこまで気にすることはないと思います(お迎え前にしっかり肉がついているフクロウに限りますが)。
心配な場合はショップの人に相談しましょう。

初日からたくさん食べれたよ。経験値の差かな〜。(7歳でお迎え)

数週間は極力お出かけせず見守る 

エコーの時、お迎え後1週間で、病院へ行ったり、アンクレット交換をしたりとかなりストレスを与えていました。
また、お迎え2日目に据えて屋上へ連れ出したり、お迎え翌日には霧吹きで体を洗ってました。
色々気が早かったなぁとものすごく後悔しています。
エコーはお迎えした時、イギリスから日本に渡って2週間程しか経過しいませんでした。
日本に来てからも、転々と場所を移動し、慣れないアンクレットをつけさせられていました。
そのようなストレスフルな状態で、さらに我が家に来てストレスを与え続けていました。
本当にこのような軽率な行動をしてしまったこと、悔やんでいます。

場合によっては放鳥を避ける

3羽ともお迎え後2日目には放鳥させていましたが、エコーにおいては放鳥させない方が良かったと思います。
まだ人間慣れできていなかったからです。
放鳥後に、逃げ回るのを追いかけ回すことで、さらにストレスを与えていたでしょう。
放鳥時は必ず高い止まり木に移動していました。
エコーは人を避けようとしていたのです。

フクロウと人間が安心して生活するためにはどうすべきでしょうか?
人間に慣れて生活のルーチンを覚えてもらうことが大切だと考えています。
「動物は自由であるべきだ」よく聞かれるますが時と場合によります。
例えば移送箱は広すぎるより狭くて暗い方が落ち着けることから、身体の大きさに合った物を使っているそうです(動物園など、きっとシャンシャンもそうだったに違いないです)。
必ずしも広い場所が動物にとって良いとは限りません。
これは繋留飼育に関しても言えると思います。
繋留は自由がなくて可哀想という考えももちろん理解できます。
ただ、人間に慣れるまでは繋留させて慣れさせることも大切だと思います。
繋留に限らず、慣れるまでゲージ内でそっとさせる方法でも良いかもしれないです。
ペットとしてこれから一緒に生活することを考えれば、どのようにしたらお互いにストレスがなくなるかを考えることが大切だと思います。
何もかも自由にさせることがフクロウの幸せとは限りません。

フクロウに近づく時、触れる時、必ず声かけをし、優しく触れる

人間の言葉の意味がわかっていなくても、優しく声をかけてあげると、フクロウもだんだんとこちらを理解してくれると思います。
特にお迎え仕立ての時は、優しい口調で声かけしながら触ってあげましょう。
触れる時は、優しく、繊細なものを扱うようにそっと愛おしく。

健診を受ける 

インコやオウムなどの鳥は、お迎え前に事前に感染症(クラミジア検査、PBFD検査)などの検査を受けることも多いですが、猛禽類で事前に健診を受けさせるお店は少ないです。
猛禽類は上記の感染病に罹りにくいからなのかもしれません。
お迎え後すぐ健診を受けさせる飼い主もいますが、私はふぐの場合、家に慣れさせてから健診を受けにいきました(3週間ほど)。
つくもはこれから予約して行こうと思います。
健診は年に1回は必ず受けるようにしています。
私は、自分できちんとフクロウの体調を見れる自信がないので、病院へ連れて行きます。
また、定期的にフクロウショップに連れて行って、店主にみてもらったりもしています。
初めてフクロウを飼育する方は、必ず1人はフクロウをよく診ることのできる方を見つけてください。

番外編 2羽目をお迎えするとしたら徐々に慎重に近づけること

あもとエコー、初めて家で顔合わせさせた際に、明らかに怒っているあもに対して、むりやりエコーを見せていたなぁと後悔があります。
1羽目から2羽目に増える過程がフクロウにとっては一番ストレスがかかると言われています。
エコーがくるまでの10ヶ月、あもは1羽で自分の王国のように我が家で過ごしていました。
エコーの登場はあもにとってどれだけストレスだったでしょうか…。
ふぐをお迎えした時も、反応が見たくてついつい近づけたりもしていました。
よくなかったです。
つくもをお迎えした際はこの点を考慮しました。

お迎え時の対応は1羽1羽違う

いままで、あも、エコー、ふぐ、つくもの4羽のフクロウをお迎えしました。
あもは初めてのフクロウで、接し方もわからず、少し遠巻きに見てたところもあったけど、2羽目のエコーの時は、フクロウの飼育経験があるという自惚れもあったので、どんどんと負荷をかけストレスを与えすぎました。
その後お迎えしたふぐに関しては、2羽のお迎え時の反省を生かして、かなり慎重に家に慣れてもらうように接してきました。
それでも、やってはいけないことを色々やっていました。
2023年にお迎えしたつくもは、反省を生かしたつもりでしたが、1点、爪が長かったことと、人工芝で足裏を傷つけてしまいました。

何度お迎えしても失敗してしまうのは、経験不足もあるけど、フクロウ1羽1羽に個性があり、やり方を少しずつ変えて行かなければならないからだと思います。

今後も、新たにフクロウをお迎えすることがあれば、個性に応じた対応をしていけるように努めたいです。

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