フクロウをお迎えして健康診断を受けようと思う方へ。
我が家の場合は年に1度は健診を受けると決めています。
何か体調不良などがある場合は、行く回数は増えます。
今回は健康診断を受けるために準備することなどをまとめます。
健診に行くための準備
病院探し
猛禽類飼育者の方がまとめてくれた猛禽類を診察することができる病院マップがツイッターにあります。
Googleマップよりも的確でおすすめです。
病院へ行く前日から準備
・24時間空腹もしくは12時間程の空腹
人間の健診でも言えることですが、フクロウの場合は24時間空腹にさせて血液検査を行う方が正確な値がわかります。
血液検査を受けさせない場合は、移動前にペリットを吐くぐらいのタイミングを最後の食事とする方が良いと思います。
腹にご飯が入ってたり、ペリットが残っている場合、診察時保定する際に詰まらせて窒息する可能性もあります。
また、移動の際のストレスで吐き戻したりする可能性もあるため、お腹の中に何もない方が良いです。
・糞を家で取っておく
糞検査は基本的な検査項目です。
移動中のペットシートに出たものを検査として出すことも良いですが、空腹状態のためタイミング良く糞が出ているとは限りません。
そのため、家にいる時に、糞をラップにくるんでジップロックに入れて持って行くと良いです。
なるだけ乾燥する前の糞を選んでください。
・病院についてから少し安静にさせる時間を設ける
血液検査などで、暴れたりすることで値が変動してしまうものがあるので、落ち着かせる時間がほしいです。 例 CPK ASTの値
病院での検査
・身体検査
・体重測定
・身体の肉つき
・口の中の様子
・目の状態
・心音の確認
(余談)
鳥の肺音、聴診器では聞き取れないらしいです。
身体が小さいので、肺音を聞くのはかなり難しいようです。
・糞便検査
寄生虫の有無など
場合によっては、便培養を薦める病院もあるとか
・血液検査
人間の血液検査と同様、臓器に異常がないかや感染してないかなどわかる。
・レントゲン検査
臓器の構造、炎症の有無など
異物が身体の中にないか
かかりつけの先生からは、3歳くらいまでは身体検査と糞便検査のみ、それ以降の歳の子に血液検査を薦めていると言われました。
レントゲン検査は、定期的にはしなくても良いと思いますが人それぞれ考え方があると思います。
ただ、病気になった時と健康な時の状態を比べるために、一度受けるのはありだと思い受けさせました。
血液検査ではどれくらいの量を取られるのか
0.3cc
この量で人間でいうところの基本的な検査項目、血算と生化学検査ができるらしいです。
血算だけだと、0.05ccで検査可能なようです。
鳥の血液量は体重の約10%。
あもの場合、体重が200gなので、20gが血液です。
その中の0.3cc(0.3g) が採取されます。
これらの血液量、おそらくもっと小型の動物に適応させるため、少量で判定できるようにしたのだと思います。
セキセイインコの場合、体重が35gだとしたら、血液量3.5g、その中の0.3ccを抜くということは、体内の12分の1、約8%の血液が失われることになります。
例えば、人間の場合、全血液の20%が失われると出血性ショックとなります(人間は体重の8%ほど血液がしめています)。
病院から帰ってから
病院へ行くと、保定されたり、知らない人にあったり、移動したりとかなりストレスを抱えます。
家に帰ってからキャリーバックを開けても、放心しており出てこない時もあります。
ゆっくりしてもらいましょう。
食事を抜いているので空腹だとは思いますが、帰ってきてすぐは食べない子もいます。
様子を見つつ、フクロウのタイミングがいい時にご飯を再開しましょう。
食事量は少なく、消化のしやすいように小さめにカットしてあげるといいかもしれないです。
飼い主さんの中には、フクロウの負担を考えて健診を避ける方もいると思います。
抑えられて、血液も抜かれ、すごく体力を消耗すると思います。
個体によってはかなりダメージをうけるものもいるでしょう。
色んな考えがあると思います。
自分のフクロウにはどうしてあげたらいいのかを考えて健診を受ける受けないの判断をしていけばいいでしょう。
我が家の場合、データとしてフクロウの健康状態を把握したいという思いもあり、定期的に血液検査をしています。
ただ、今までも何度か体調を崩すことがあったので、その時は安全を考えて、ストレスのかかる血液検査をしないという選択もしました。
状況によると思いますので、しっかり獣医さんに相談して方針を決めるべきだと思います。
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