我が家はどのフクロウも1年に1回健診に連れて行っています。
健診以外にも、症状が心配で病院に行くこともあります。
その時に言われたこと、調べてわかったことなどをまとめます。
くしゃみと鼻水について (生理現象)
お迎え当初、あもがくしゃみをすることがありました。
最初は霧吹きで水が鼻の穴に入ったからかと思っていましたが、何もない時もくしゃみをしていました。
この時、あもを健診もかねて病院へ連れて行ったのですが、身体検査と糞検査だけでは何もわからず、経過観察となりました。
その後、よく観察していると、何もない時よりも食後くしゃみが多いことに気づきました。
ある方から聞き、あーそれもあるかも!っと思ったことは、あもの鼻水の原因はよだれではないか?ということです。
よだれが鼻の方に流れこんで出てきたのかもしれません。
鳥類もよだれをだします(唾液等の口腔線が鳥類にもある)。
鼻と口は繋がっています。
食後のくしゃみが多いのはよだれが鼻の方に流れいったからかもしれません。
特に種子や穀物類を主食とする小鳥たちは乾燥した食べ物を食べるため鳥類の中でも唾液の分泌が多いそうです。
フクロウに甘噛みされた時に口の中がしっとりしてるなって感じたこともあるし、やはり口内で唾液が分泌されていたり水気が含まれていることが分かります。
他にも冬場に鼻腔内で結露ができて鼻から水が出てくる生理現象もあるようです。
もちろんくしゃみと鼻水は病気との関連もあるでしょう。
SNSなどをみていても、副鼻腔炎、アレルギー性鼻炎などと診断され、薬を投与されているフクロウたちもいます。
私は経験がないのでそのことについて書けません。
症状が出たら便や食欲、普段の行動などを観察していく必要があります。
最初の頃はどんな些細な症状も楽観視せず、病院に連れて行ったり、誰かに見せたり(動画を撮影する)することが大切だと思います。
尿酸値について
健康診断で、あもふぐともに尿酸値が高いことを指摘されてました。あもに関しては、18.8→14.6→9.8と下がっていきました。
ふぐの尿酸値も16.3→4.9と下がりました。
また、つくもの尿酸値は、10.3でした。
尿酸値は空腹時間が何時間かで値がかなり変わります。
ちなみによく目にする猛禽類の尿酸値の基準値は8-14mg/ml。
たんぱく質を主食とする猛禽類はどうしても高くなってしまいます。
ちなみに人間の尿酸値の基準値は7mg/ml未満です(3.1-6.9)。
高い状態が続くと人間もフクロウも同様、以下の病気になりやすいです。
痛風
尿酸が排泄されず結晶化してしまい関節などに溜まり赤く腫れます。
痛くて立てなくなってしまう個体もいるようです。
尿路結石症
尿酸が石化して尿管内に移動して詰まってしまった場合、排泄物が出にくくなる可能性があります。
イキんでも出なくなったら要注意です。
結構痛いはずです。
お尻から出せないことから、ご飯を食べて、そのままご飯を吐いてしまうこともあるそうです。
食事量過多による吐き戻しとは完全に異なり、どろっとした黒色の嘔吐物になるそうです。
腎臓病
腎臓病は、尿酸が高いことが直接の原因というわけではありません。
逆で、腎機能が低下して尿酸が排泄しにくくなるから、体内の尿酸値が上がるのです。
つまり、腎機能が下がるから尿酸値が上がるのです。
尿酸値が腎機能の判断に使われるのはそのためです。
尿酸値が下がったから腎機能が良くなったとは簡単に結びつきません。
今回は尿酸値に注目していますが、腎臓病の指標となる検査値は、リン酸値、K値などもあります。
どうしたら尿酸値を下げられるか?
1番大事なことは、尿酸を身体から出すことです。
そのためにはたくさん糞を出してもらう必要があります。
水を飲むとその分排泄物が多くなり尿酸が出やすくなります。
だから飲水は大事です。
また、尿酸が作られる原因の食事のことも考える必要があります。
食べ過ぎはよくありません。
フクロウは食事量を自己調整するとはいえど、オナガフクロウは食いしん坊なので、あげた分食べようとする傾向があるの注意していました。
対応策(案)
・臓器に負担をかけないためにも食事の回数を1度にする。
(個体差もあるので一概にはいえません。小型だと代謝が良いので複数回食事をあげる必要があります。)
・空腹時間をあける(絶食)
・リンなど多く含んでいるので昆虫のあげすぎに注意する
・水分を多く摂る(多飲が病気の原因になることもあるようなので程よい量が好ましいです。)
背寝
ちょいちょい気になっていたあもの寝方。
インコのように背中に頭を潜り込ませるように寝る寝方を背寝(はいね)と呼ばれるらしいです。
フクロウでもよくあると獣医さんは言われました。
ちょいちょい体調悪い時にやるなど言われていますが、個性の問題もありそうです。
私が今までにみたフクロウで背寝をするフクロウは、オナガフクロウ、ニュージーランドアオバズクです。
そして、最近アフリカワシミミズクのつくももすることを知りました。
他にもいるかもしれないですね。
隼や鷹は背寝をする個体が多いです。
眼球内白濁(視力低下)
あもの目が白濁していると指摘されています。
原因はよくわからないけど眼球の黒い部分が白くなる鳥がたまにいるらしいです。
タンパク質の変性が一説にあるともいわれています。
白濁が進むとキラキラとした目に見えるようです。
目の検査をするとき、瞳孔の収縮などを見るそうで、鳥と人の目の構造の違いを教えてもらいました。人の瞳孔収縮と拡張は反射的に行われており、明るいところでは自然に瞳孔がしぼみ、暗いところでは瞳孔が開いています。
これは瞳孔の周りの平滑筋という自動的に動かす筋肉が関わっているからです。
逆に、鳥類の瞳孔周りの筋肉は骨格筋であり、自分の意志で筋肉を動かしています。
人間でいう瞳孔反射は、鳥類では反射とは言いません。
人間はオート、鳥類はマニュアルで絞りを調整していることになります。
鳥類は光が入ってきたら、光を認識して自らの意志で瞳孔を収縮しているのです。
あもの場合、目の検査で光を当てた時、瞳孔収縮の反応が遅いことから、目が見えにくく、光が見にくいかもしれないと話をされました。
指摘された眼球内白濁は、白内障とも違うらしいです。
白内障は、水晶(目の中でレンズの役割をする)が濁ってくるものです。
一般的には高齢な鳥に見られます。
ただ、人間は、若年性の白内障も稀にみられ(30代くらい)、若年性白内障の原因にストレスや紫外線も関係すると言われています。
目の白濁の進行を遅らせるには?
白濁の原因がはっきりしないため、これといった予防がわからないです。
ただ、白内障に関しては予防できることがあります。
白内障の予防
日光浴中の紫外線に注意する
日光浴はメリットもあるし欠かせません。
ただ、直射日光を見つめ続けると白内障が進みます。(人間も同じ)
適宜陰などを利用してあげましょう。陰でも反射等で紫外線は吸収されます。
特に紫外線量の多い夏は注意が必要です。
家の中の照明 テレビの光
白熱光は目に悪いようなので、食事など全てのことが終わったら、間接照明(オレンジ色の光)に切り替えています。
テレビの光はあまり気にしてなかったですが、なるべく注意するようにしていますが、なかなか難しいです。
フクロウの病気などについての情報はなかなかネットに上がらないですよね。SNSには載せている方もおられて勉強になります。私もできるだけ共有したいとブログに色々まとめています。少しでも事例を知ってもらい、飼い主さんの不安が軽減できればいいなと思っています。
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