フクロウのアセスメント

SOL本用

普段からペットの観察を怠ってはいけません。
ぼんやりとしてたら見落としてしまいます。
自分なりに普段見ているところ、体調が悪い時に見るところをまとめます。

観察ポイント

排泄物

フクロウに関する本に必ずと言っていいほど載っているの知っておいてください。
通常の便と盲腸便、空腹便、下痢便の違いを理解しましょう。
糞の写真を撮って詳しい方に質問するといいでしょう。
糞の状態が悪い時は何か原因があります。

食欲の有無、ペリットの確認

未消化物がないか、食後何時間後にペリットを出したかも消化能力を確認する指標になると思います。
季節によって食欲が低下することもあります。
ふぐの場合暑いといつもの感覚で食事をあげた時、吐き戻してしまうことがありました。
前後の食事量も考えて体調不良によるものか、季節的なものかを判断することも大切です。

行動の観察

羽繕いの有無、遊んでるか、片足立ちか、リラックスしてるか動きを見てください。
体調が悪くなるとこれらの行動が見られなくなることがあります。
普段はしないアヒル寝をし始めたら、気にしてください。
部屋を暖かくしてあげてください。
あもも、吐き戻し前にアヒル寝をしたことがあります。

睡眠の有無

活動時間と睡眠時間のメリハリがあるか確認してみましょう。
フクロウは大半寝ていますが、活発な時間帯もあります。
ずっと動かず目を瞑ったままでいる時は体調不良では無いか気にかけてあげましょう。

嘴の力、握力の確認

おもちゃを引っ張り合ってあそぶと楽しいし、元気かどうかがわかります。
フクロウはタオルなどの布が好きなので、嘴に噛ませて綱引きをすることがあります。
握力は据えるとよくわかります。
据えたままバランスを少し崩すと足にぐっと力が入ります。
握力の左右差がある場合、足を痛めてる可能性もあるので観察してください。

嘴、爪、足裏の観察

傷がないか、メンテの際によくよく観察してください。
特に足裏(肉球みたいなところ)などは色が変わりやすいです。
ひよこを食べていたら黄色くなる、腎臓が悪くなると黒くなるようです。

呼吸の状態

安静時、運動した後、どのような呼吸状態か見ておきましょう。

病気になる前に把握しておきたいこと

近くの病院を探す

動物病院に事前に電話して、フクロウを見てもらえるか確認しておきましょう。
猛禽類をみれる先生がその日にいるかどうかの確認もしておくこと。
できれば定期健診を受けるなど、先生がどういう人か把握した方がいいでしょう。
一応猛禽類もみれるけど・・という消極的な病院ではなく、しっかりと経験のある病院を探した方が良いと思います。

移動時の環境を考える

車で移動した方が良いのかもしれないけど、運転できないので、場合によってタクシーを使っています。
キャリーバッグはストレスのかからないものをかどうか考えて購入してください。
特に、移動時、外からいろいろな人に見られることはストレスになるので、丸見えにならないようにしてあげたいです。
季節に応じて物品の準備も大切です。
保冷材や、カイロ、霧吹きなどそろえておいてください。

体調が悪くなってから

保温し安静を保つ

キャリーケースのようなゲージに入れて、温度が28度以上になるように暖めてください。
エアコンの温度を上げ、ゲージの中に小動物用の電球を入れて暖めてあげます。
「鳥 保温方法」とネットで調べたら詳しく書かれています。

全身状態を観察し、記録しておく。動画撮影もしておく。

病院へ行った際、判断材料になるような動画を残すと良いです。
何時にどんな行動をしたかなどしっかり記録しておきましょう。
異常な便などが出た場合は、ラップで採取し、ジップロックに入れて病院へ持参しましょう。

病院へ行く前に相談し共有できるような信頼できる人がいれば報告する。

なかなかそんな人いないし、見つかるとは限らないけど、冷静に状況を見てくれる可能性があります。

病院へ行く

予約機能のない病院であれば、行く前に見てもらえるか電話で確認しておきましょう。
病院で待たされる場合もあるのでしっかりと保温してあげてください。

通院時の持ち物チェック

・多めのお金(クレジットカード使えない病院もある)
・季節に適した運搬時の環境作り
 冬はカイロや風除け用のタオルなど。
 夏は保冷剤、霧吹きなど。
移動時のキャリーバッグはストレスのないよう周りから見えにくいタイプがいいでしょう。

病院に頼りすぎない

使われた薬剤名は把握して自分でも調べましょう(大抵、薬剤名が書かれてないから聞いてみましょう)。
決められた処方量は守ってください。
治療方法が誤ってる場合もあるかもしれないという疑いも片隅に置いておきましょう。
セカンドオピニオンの可能性も考え色々な動物病院を想定しておくのもいいかもしれないです。
フクロウは本当に希少な動物ですので、症例が少ない場合が多いです。

自分が病気の時のことを想像してみる

薬物投与だけが治療ではありません。
生活環境の工夫も大切です。
温めることは基本ですが、照明を少し暗めにするとか、そっと静かにするとか、自分が病気の時どうしてほしいか考えて整えてあげてください。
愛鳥の症状を自分に置き換えてみて、どう苦しいかなど想像することも大事だと思います。

ネット環境があればペットカメラを

鳥類は弱っている状態を隠すという言われています。
特に人間の前では気丈にふるまう個体もいるでしょう。
家を留守にして1羽でいる時がおそらく隠さず色々現れるのでは?と思います。
心配だから見守るという意味と、本当の状態を把握するという意味でもカメラでの観察は大事だと思います。

フクロウの状態をみるポイントは他にもたくさん上がると思います。
飼育年数が増えるにつれて診る箇所もきっと変わってくるでしょう。
よく診れる飼い主になりたいですね。
何か新しい情報があれば定期的にこのページを更新したいと思います。

フクロウのアセスメント

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