うずら・ひよこ・マウスの感染病について

SOL本用

「鳥に鳥を食べさせると感染病がこわい」
時々耳にする言葉ですね。
気になるのでネットで感染病について調べて考えてみました。
調べる中、「もはや感染して亡くなることは運かも」と感じました。
生き物が死んでいくのは当然です。
自然界では狩った獲物が病気を持っていて、食べたら自分も体調不良になってしまうということは、「不運だった」で終わってしまいます。
でもペットにそれを簡単に当てはめたくありません。
「リスクを取り除く」を念頭に、今後フクロウの食事をどうしていくか考えていくことが大事だと思います。
今回の記事ではそれぞれの餌の感染病や、餌のリスクについて考えていきたいと思います。

うずら・鶏に多い感染病について

家畜用のうずらや鶏に多い病気

うずら

ニューカッスル病、マレック病、コクシジ ウム病、潰瘍性腸炎(うずら病)、サルモネラ症、カビ性肺炎、条虫症
他に時々発生するヘキサミタ症(鞭毛虫のヘキサミタ科原虫による寄生虫病)、 カンジタ症(カンジタ真菌による皮膚感染症)、伝染性コリーザ、ブドウ球菌症、 大腸菌症など

家禽コレラ、家禽ペスト、ニューカッスル病、家禽のサルモネラ症
鶏痘、マレック病、伝染性気管支炎、鶏マイコプラズマ症、鶏白血病など

https://www.maff.go.jp/j/syouan/douei/tori/pdf/airepo-2.pdf 農林水産省

食品衛生研究所サイト

猛禽類の本などでよく紹介される病気として多いのはアスペルギルス(真菌)マイコプラズマ(細菌)などによる呼吸器疾患サルモネラ菌や大腸菌(細菌)などによる食中毒だと思います。
上記の病気は初めて目にするものが多く、眺めているとなんだか怖くなってきますね。
これらの病原菌は空気感染、飛沫感染、母子感染など色々な感染経路があります。
初雛として生まれたひよこは感染したとしても、そこまで病原菌が体内で増えないが、成鳥であるうずらの場合、感染していたらかなり病原菌を増やしていることでしょう。
成鳥であるうずらを怖いと思うのはわかります。

感染リスクを減らすための対策

農家では、感染病が蔓延しないように、ワクチンを打つなどの対策をしています。
定期的に検疫をするように義務付けられ、感染病が広がれば国に届けを出す決まりになっています。
ただ、病気の予防に投与される、抗生物質が及ぼす影響についてはそこまで考えていませんでした。
いわゆる薬漬けにされた家畜動物という点で、議論されることもあります。
先進国では、食品衛生法で産卵中の鳥には薬品を投与しない(休薬期間を設ける)と規定されています。
卵を産み終えたうずら、鶏から生まれたひよこに、わずかに薬物が残っている可能性も否定はできないですが、少ないとは考えられます。
残留した薬が気になる場合、一般的に薬などの成分は、肝臓などの臓器に貯まりやすいといわれているため、生体を丸々与えるより、臓器をしっかり取り除いてあげる方がリスクは下がる気がします。

同様の理由で、臓器を取り除くことで病原菌が体内に入るリスクが減ると考えています。
内臓には、病原菌が潜んでいる確率が高いので、心配ならば取り除いた方がいいでしょう。

また、感染していたら見た目でも明らかにおかしいと気づくものも中にはあるかもしれません。
肉質がおかしいのであれば躊躇なく捨て、他の肉の状態に問題がないかも確認し、使用した道具は全て滅菌をしましょう。
ただ、私は病気を持った鳥やマウスの身体の中を見たことがないので、わかるか自信はないです。
獣医師さんは良く知っていると思いますので、気になる方は健診の際に聞いてみれば良いかもしれませんが、聞いたところで、果たして素人目にわかるかは微妙です。

マウスの感染病について 

センダイウイルス感染、マウス肝炎ウイルス感染、マイコプラズマ・プルモニス感染、ティザー病ヘリコバクター・ヘパティカス感染 など

こちらは、あくまで実験用に飼育されたマウスに見られる病気です。
野生のネズミはもっと色々な感染病を持っていることでしょう。
実験用のマウスは、研究目的に使われているため、菌のない状態である必要があります。
ただ無菌の研究用のマウスを感染症から完全に守ることは難しいそうです。
感染経路は2つあります。
新しいマウスを迎える時と、人間自身が持ち込む場合です。
完全無菌という状態を作り出すことがいかに難しいかがわかります。
一般に猛禽類用として売られているマウスは研究用のマウスほど厳密な環境で繁殖されていないと思います。

研究用のマウスとは  実験動物の感染症

全ての餌にリスクがある

いずれの餌もリスクはあります。
しかしどれくらいの割合で、猛禽類に感染したかという情報は得られていないので比較はできてはいません。

感染病は色々な性質があります。
マレック病が鳥から人へ感染しないように、マウスから猛禽類に感染しない病原菌はあります。
逆に、クラミジアのように鳥から人に感染するものもあるし、アスペルギルス症やマイコプラズマ症などは鳥もマウスも人間も感染します。
アスペルギルス症やマイコプラズマ症は多くの生物が保有しており、体調が悪くなって免疫力が下がった時に発症することが多いです。

ここからは私の憶測ですが、オナガフクロウのエコーの死因が判明していないように、死因を特定できた猛禽類は数が少ないと思います。
明らかな消化機能の低下なら食事が関連しているとわかるけど、呼吸器系の異常や、神経系の異常は、原因が多すぎて特定しにくいです。
(例、原因がアスペルギルスといっても、空気からの感染か餌に付着していたものからかははっきりしない)

私の調べられる範囲は、図書館にある書籍、ネット上の情報のみです。
獣医師さんや動物の研究者は異なる情報を持っており、それを元に、3種のうち感染の可能性が低いものがわかっているのかもしれません。
今、私が持ち得てる情報では断定することができません。

私たちができることは、リスクをいかに避けるかを考えることです。
リスクを減らす方法については次の記事で詳しく伝えていきます。

うずら・ひよこの感染病について

マウスの感染病について

内容をまとめや書籍はこちら

ひよこもうずらもマウスも
ぜーんぶ大好き〜



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